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2007年7月 3日 (火曜日)

敵?味方?

最近、債権者代位権を主張する訴訟を立て続けに担当しています。
債権者X債務者A第三債務者Yとした場合、債権者代位権を行使するとは、Xが「AのYに対する請求権」を行使することを意味します。
要件事実は比較的簡単で①XのAに対する債権②Aの無資力③AのYに対する債権、の3つです。
このうち、①がハッキリしなければそもそも弁護士の介入する余地のない事案(むしろ勝訴見込みのない事件を受任してはいけない)ですので、ここが問題となるケースはあまりありません。
②については、もともとAに対して簡単に請求を立てられるところを、わざわざ難解な理屈を立ててYに請求したい、ということが前提にありますので、これも多くの場合問題にはなりません。
そういうわけで、債権者代位訴訟の争点は、債務者の第三債務者に対する請求の存否に集約されることが多いと思いますが、原告Xに、自らとは関係のないAとYの間の債権関係について主張・立証せよ、というのはやや厳しい面もあります。
本来ならAは敵で、裁判するにあたっては徹底的に戦う必要がある相手ですが、債権者代位権を行使してYと戦うためには、Aと友好関係を築き、情報交換できる環境を整備する必要があります。
昨日の敵は今日の友といったり、敵の敵は味方というなど、「敵」という概念と「味方」という概念はそれほど絶対的な違いではなく、環境次第でいくらでも近接化したり、離反したりするもののようです。
よく考えれば、外交や普段の人間関係においても、局面局面で個別の利益をふまえたりしながらお互いの距離を設定していくものです。
根源的に完全に対立する関係がそれほどないのであれば、仲の良い関係の方が格段に楽しい人生をおくれます。
原則として誰とでも仲良くでき、局面局面で利害が対立した際、親しき仲の一部として最低限度の戦いをするという関係を築けるのならそれが理想ではないかと考えたりします。

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