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2007年7月 6日 (金曜日)

家主はタイヘン

境界画定も事件が多いですが、建物賃貸借絡みも事件が非常に多いです。
その中でも、弁護士のところに特に多く来るのは賃料不払とそれに伴う契約解除事案です。
高いお金を払って建物を借りている以上、また、契約の解約は比較的簡単であるため、賃料を故意に払わないということはほとんどなく、「お金がないから払えない」という理由がほとんどです。
そこで、弁護士に賃料回収を依頼にくるわけですが、金がないのに払えない人に対し、強制執行手続をとれるはずもなく、説得に難儀します。
貸主としては、自分でできる限りの回収は試みたが、賃料の回収ができなかったので、「弁護士」に「強制執行手続」をしてもらえば、なんとかなると考えているのかもしれませんが、この点についてはどうしようもなく、あまり期待されすぎると大変です。
まさに、金の無い者はこの世界最強の証しです。
貸し主の負担はこれだけにとどまりません。
家賃を払えない人は当然追い出したいのですが、いくら何ヶ月も家賃を支払わないといっても、自力救済は許されず、裁判で契約終了を主張・立証して強制執行をすることになります。
裁判自体決して短期間では済まず、その間建物の収益ができない状態が続きます。
和解で追い出そうにも、相手は金がないから出られないと言われれば、立退料を払わないと出ていってもらえないという結果にもなりかねません。
判決で勝ってもさらに居座る相手に対しては明渡断行の手続をふむことになりますが、これにもさらに数十万の費用が必要となります。
さらには、裁判官からの和解勧告によって敗訴を予想すれば、第三者に占有を移転して執行を免れようとする輩までいる始末です。
商売をする以上は、金のない人を相手にすると苦労しますが、賃貸借契約の家主は最も苦労する人の一人です。
不動産を貸す際には、相手の収入源や、業務内容をしっかり見極めて契約すべき時代であるといえます。
そうすると、それに関連した調査会社や保証会社がこれから業績を伸ばしていく予感もします。

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