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2007年7月 4日 (水曜日)

家事事件の行く末

最近家事案件は減ってきていたのですが、今日は自分の個人事件だけで家裁で2件こなしてきました(家裁に出向く手間を省くためにあえてニアミスな時間を設定したのですが)。
家事案件は大枠を巨視的に見れば、どれもこれも同じもので、変化の乏しい事件ですが、個別の事項に着目して詳細に検討すれば、非常に奥の深い繊細な事件です。
大変な分、非常にやりがいのある仕事でもあり、数件こなす分には、良いのですが、家事案件ばかり毎日何件もこなすというのは、非常に精神的に参るのではないかと、調停の待ち時間に考えました。
家事裁判官は、調停期日には、何人もの調停委員の報告を受けて、事件の進行について指揮し、裁判開廷日は長々と証人尋問で、相手当事者の悪口を聞き、裁判も調停もない日はせっせと判決起案しているのだと思うと、自分のやっている仕事はどんなに辛くてもそれは自分の成長につながり、やりがいがあるのだと思い直すことができます。
家事案件の争点は離婚の成否、親権の帰属、婚姻費用・養育費・慰謝料の額、財産分与の方法、子供の面接交渉の方法、あたりに限定され、いずれも調停段階でほぼ予想される判決の結論が見えてしまうものが多いです。
一般民事事件であれば、予想される判決が見えれば、その前後で和解を成立させるよう尽力しますが、家事事件では理屈よりも内心の問題が大きいので、強引に和解を勧めることはなかなか適さないものです。
それによって紛争の長期化、関係者全員の資源の浪費につながりやすい点も敬遠されがちな理由です。
たしかに、事件の性質上その方向性は間違っていないと思いますが、弁護士も調停委員も、当事者にもう少し「意地を張ることによる損失」をわかりやすく説明しても良いでしょうし、当時者ももう少し冷静の損得勘定できるようになれば、との感も否めません。
今後、弁護士が増えるにつれ、より細かい活動の実現が可能となり、もっと家事事件の進行がもっと充実すればよいと感じました。

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