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2007年7月19日 (木曜日)

疑われない情報管理を

法廷で自分が担当の事件の番が来るのを待っていたら、目の前で、「取引履歴の偽造」を争点とした白熱したやりとりがあり、新鮮でした。
偽造の取引履歴を出して過払い請求に対抗しようとした業者が過去にあり、債務整理をする代理人は取引履歴の適正は一応気にする必要があります。
取引履歴はそもそも消費者金融業者の内部情報の管理の目的で作成されるものなので、大量の枚数に及び読みにくかったり、同じ取引が複数の箇所に書かれていたり、時系列順に並んでいなかったり、その形式は多岐に及びます。
そのように取引履歴が読みにくいと、取引が欠落しているのではないかとの疑問が生じるのはある意味仕方ありません。
このことを、我々の生活にあてはめれば、依頼者や上司、取引相手に書面の提出を求められた場合、いかにこれを整理しておき、スムーズに情報提供ができるよう準備しておくことが大事だということでしょう。
自分のわかるように情報を管理しておけばよい、と考えがちですが、依頼者に対しても、上司に対しても、取引相手にも、いついかなる情報を開示しなければわからないため、いつ何を請求されてもしっかり出せる準備をしておくことが大事なのだと思います。
そうしてこそ、信頼関係を築け、逆にそうせずに、まとまっていない情報を開示すると、事実の隠蔽など、意図せずところで疑われ、信頼関係にヒビが入る結果となりかねません。
個人情報を主として、情報の管理の問題が昨今大きな問題となっていますが、開示を前提とした情報は、ただ文字通りの意味で管理しているだけでは足りず、整理整頓を含めた広義の意味で管理しないといけない時代になっているようです。
我々弁護士には整理整頓が苦手な人が多い分、結局事務員まかせになるところが多くなるかもしれませんが、情報管理の新たな一側面を見た思いでした。

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