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2007年6月18日 (月曜日)

裁判員制度を成功させるためには

某Jリーガーの事件、宮城の女性殺人事件など、難解な事件は多く報道されていますが、これらについての電子掲示板上の意見の中にも、様々あります。

ほとんどは、他愛のない憶測や勝手な推測、人の不幸をおもしろおかしく書いた意見や、ネット上で他人の意見を批判する無価値なものですが、中には非常に深く、丁寧に考察されたものもあります。

重要な間接事実を丁寧に拾い出し、その重要性の程度を的確に判別し、詳細な犯人性・構成要件該当性を検討しているものがあり、感心させられます。

司法修習生の下位よりもはるかに深い考察をしている一般人がいるとなると、裁判員制度の活用に希望が見えてきます。

しかし、電子掲示板上での発言と同様の意見を裁判官の前で言えるか、それが最大の問題でしょう。

偉大なる裁判官様の前では自分の浅はかな意見などゴミのよう、と勝手に思いこみ、大事な視点に気づいているにもかかわらずこれを見落とすというのが恐れるべき点です。

裁判員制度を成功させるための最大の問題は、裁判官と、まるで同等の知人と話しているように気兼ねなく意見を交わせることだと思います。

我々弁護士でも、弁論準備手続で部総括裁判官に対して反対意見を述べるのは躊躇する場面もありますが、普通の一般人がこれをできるかどうか、裁判所の敷居と裁判官の人間性が問われることになりそうです。

我々も、法律相談で、依頼者の話の内容の取捨選択に苦労していますが、依頼者が勝手にこんな事情は関係なだろうといって話してくれなかったり、証拠を持って来なかった場合が一番残念な結果を生じます。

そこで、とりあえずは依頼者が勝手に内容を取捨選択せず、気兼ねなく何でも話せる環境を作るのが最優先だと考えています。

意見をまとめる、というゴールに先走るのではなく、ゴールへ至るための材料を集める、というところにもっと重点を置くべきだということですね。

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