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2007年5月21日 (月曜日)

機械的作業者は扱いやすいか

150kmのマシンは打ちこめるが、130kmの生の球が打てない、というプロ野球選手は決して珍しくないのだと思います。

マシンの球は形式的で、ほぼ同じ球速・球威・コースで飛んでくるため、プロの選手ならはじき返すことにさほど苦労がない反面、生の球は球速も球威や球のキレ、タイミング・角度、コース全てまちまちで、これらを全てぴしゃりとあわせないといい打球は飛ばないからでしょう。

マシンのように機械的作業をすることは、「正確」という好印象の反面で、「個性がない」「応用がきかない」といったマイナスイメージが付着します。

では、機械的な作業者はバッティングマシーンのように攻略しやすいものなのでしょうか。

必ずしもそうではないように思います。

普通、友達同士で何らかの予定を立てたり、準備をする際、時間や進行状況などをふまえて、融通をきかしながら、柔軟にスケジュール等を調整していきますが、頭の固いガチガチの機械的生活者が一人いると、ちょっとした遅れ等にも対応できず、かえってうまく流れを調整できないことが多そうです。

我々の仕事の取引先である裁判所や供託所は、形式的な作業を確実にこなすことが要求される所ですが、正確な機械的作業だからこそ、事案の内容に則った柔軟な対応をしてくれないことがあり、対応に苦慮する場面があります。

こてこての要件事実論と書式に拘泥し、実務に弾力的に交われない新人弁護士は、いかに法律や要件事実に対する理解が正確であっても、ボス弁や相手代理人・裁判官は対応に苦慮するものだと思います。

仕事は正確であるにこしたことはありませんが、機械的であってはならず、弾力的に周囲の人と調和していけることこそが最も望まれ、周囲からも信頼されやすい要素なのでしょう。

正確な仕事を意識し過ぎると、つい、仕事内容が硬直化しがちですが、余裕のある案件から少しずつでも、周りとの調和を意識した柔軟な仕事ができるようになればと思います。

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