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2007年5月12日 (土曜日)

ボスの苦悩、下っ端の苦労

浦和レッズの内紛問題はどこのオフィスにもありうる上司と部下の関係を物語っているように思います。

小野選手が、これまで様々なポジションで献身的にチームに貢献してきたにもかかわらず、監督の一存でスタメンを外されたことによって生じている不満が原因です。

最初、私がこの報道を目にしたときは、実力社会の中で常時スタメンを約束されるというのは難しい話で、スタメンを外されたのなら、もっと頑張ってスタメンをとりかえせばいい、と思いました。

監督が公平に選手を見、純粋に平等な競争を行わせているのであればこれでいいのでしょう。

しかし、チームとして存在し、「試合に勝って観客を満足させる」という根本的な目的があるため、監督としては純粋な競争による序列に従って順番に選手を並べれば良いというものではありません。

目的に対する監督と選手のアプローチの違いが生じると、監督と選手の軋轢は生じやすいのかと思います。

この時勢、どんな団体でも、十分な人材を十分に確保しているというところはほとんどなく、団体としての限界パフォーマンスを引き出すための様々な工夫が要求されます。

団体としての足並みを揃えることがその一つの方法論だと思いますが、他人に歩調を合わせることは余裕と能力のある人でなければできないことです。

そうすると、団体の中でレベルの低めの人が自由に活動できる反面、その上のレベルの人が、他人のフォローにおわれ、自分のやりたいようにできないということもまたしばしば生じ、自分のやりたいようにやれないは、パフォーマンスが良くないとポストを奪われるは、では散々で余所にいくという選択肢を考えざるをえなくなります。

現場で働く下っ端が求めるのは「実力に応じた待遇」で、その団体の「将来性」をみながら自分の行く先を定めます。

ボスに求められるのは、まず「目先の結果」です。

これを出さなければすぐにそのポストを失います。

そのために、下っ端の「実力に応じた待遇」を後回しにし、目前の結果を追及することとなり、これを繰り返すようでは団体の「将来性」も理解してもらえないでしょう。

いい職場というのは、職員の特質を理解し、伸ばす機会を与えてくれるうえ(この二つは職員自ら努力して勝ち取るべきものかもしれません)、実力に応じた対応をし、将来性のあるところといえるでしょう。

ボスとして人の上に立つ人は、結果を出す使命が課せられていますが、自分が使う人の要求に目を向けず、職務命令の大義名分にもとに、いつまでもスクランブル体制をしいていては、誰もついてきません。

何処のオフィスでもありうるボスと下っ端のすれ違いは、常勝を要求されるスポーツクラブではこのようなかたちで露見するのかと、感じました。

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