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2007年4月 9日 (月曜日)

デキる弁護士とは

いい弁護士とは・・という記事は前にも書いた気がしますが、非常に大事なことなのでまた書き記しておきたいと思います。

優秀な弁護活動といえるためには、優先順位があると思います。

1は当然結果。

依頼者の法的利益を確保してこそ初めて最低限の仕事をなしたといえます。

特許事件や複雑な会社案件などの、難解な事件では、依頼者の利益をいかに確保するかがまさに弁護士の力量を示します。

とはいっても、交渉はともかく、裁判ではほとんどの事案は平均的な弁護士であれば、誰がやっても結論は変わらないものだと思います。

交渉も、平均的な弁護士同士の交渉は、想定される裁判結果を前提とした話しあいとなる場合が多く、結局落ち着くところはそれほど大きく変わらないかもしれません。

そうなると、ただ、あるべき結論を維持しただけでは優れた弁護士とはいえない場面が多いと思います。

そこで、次の優先順位で重要になるのは、依頼者へのサービスの充実だと思います。

いかに気持ちよく、納得してもらい、事件を解決できるか

いかに早く事件を解決できるか

打合せ時にお待たせする時間を極力おさえられるか

その他総合的なサービスの点で、「この事務所この弁護士に頼んで良かった」と思ってもらえるかが大事なのだと思います。

簡単に解決できる事件の処理に長々とかかったり、打合せのために事務所に来てもらって何十分も待たせたり、依頼者の意向を押し殺して無理矢理和解させているようでは、優れた弁護士とはいえないと思います。

そのためには、事件の解決への道筋を適切に見極め、相手の対応等の事情により、臨機応変に方針を調整でき、依頼者としっかりとコミュニケーションがとれ、その真の意向や優先順位を的確に把握していることなどが大事だと思います。

私の取り扱う事件は誰が担当してもそれほど結論に影響はないと思われるものばかりですので、この点が非常に大事だと思いますし、ここで、弁護士としての力量の差が顕著に現れるのではないかと思います。

その次に、大事なこととして、相手や関連機関の事情も把握し、うまく思惑をやりくりできることが挙がると思います。

相手の事情も理解せず、ただ依頼者の言い分を押しつけるだけでは、解決に近づかないことが多く、少なくとも双方が納得のいく交渉は困難になると思います。

相手のことも理解し、そのなかで、双方のあるべき法的利益や、それ以外の弱点や隠し球をうまく調整し、事件を解決することによって、上位2項目の実現が近づくのではないかと思います。

また、裁判所はこの仕事最大の取引先ですし、徒にこれに負担をかけることなく、読みやすく、手落ちの少ない書面の準備を心がけることが、事件の早期解決、適切な解決に資するのだろうと思います。

法務局や役所も同様で、ただ業務の対象地として見るのではなく、大事な取引先、さらには事件解決のためのパートナーと見て、相手の事情を理解し、うまく共同して事件解決にあたるのが大事なのだと思います。

これらを全て満たすためには、ただ漫然と事件を処理するだけではなく、一つ一つの仕事について、それを依頼者・相手方・同僚・外部機関等がどうとらえるか、どうすれば良い仕事といえるかを考えながら、適宜修正していくことが大事なのだと最近よく思います。

取扱事件数の多寡に関わらず、毎日忙しくなるのもうなずけます。

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コメント

杉本先生のプロ意識にはいつも感服いたします。
弁護士会の評判の昇り調子のようでなによりです。
今後のますますのご発展をお祈りします。

投稿: NN | 2007年4月16日 (月曜日) 02時07分

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