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2007年3月 1日 (木曜日)

笑顔で和解できることのすばらしさ

紛争が和解で円満に解決すれば、めでたいことですし、その成立に関与できたことは非常に誇らしいことだと思います。

もちろん、当事者双方が不満を抱えて、弁護士を介した紛争になったのですから、当事者双方にwin winな内容の和解というのはほとんど皆無に近いと思います。

しかし、内容面ではなく、和解成立への流れの中で何をするかで、和解成立した際の気持ちに大きな差が出てくることもありえるということを最近感じました。

とある難解な会社訴訟で、私一人では少しもてあまし気味だった件が最近和解で集結しました。

裁判官も相手代理人も、私の稚拙で何度も補充を繰り返す仕事にあきれていたのではないかと思います。

しかし、一切イヤミや不満を言うことなく三者とも円満な和解に向けて精力的に動き、最終的には予想される判決に照らせば納得しやすい良い解決ができたのではないかと思っています。

最後に和解調書を読み上げた後、裁判官が笑顔で述べた「和解成立への多大なるご協力ありがとうございます」の一言が非常に印象に残っています。

余計なところで波風をたてず、気持ちよく当事者が和解に迎えるような流れにうまく誘導し、完結させた手腕に非常に感動しました。

そうかと思えば、和解をただの業務処理としか考えていない裁判官もいます。

和解期日が重なるにつれて、機嫌が悪くなり、まだ人証調べも行っていない段階で

「裁判所の心証は・・・だから、それを超える内容の和解案は相手に伝えないし、それを主張するのなら和解を打ち切る」

「相手の資力を考えると、相手の提案の分割案以上を求めるのはムリだから、これを裁判所和解案とする、これに応じるか和解しないかしか選択権はない」

と平気で言う裁判官がいて、びっくりしたことがありました。

ある和解案が存在し、それにむけてすりあわせをする際、このように一方的に裁判所は・・だからこの和解に応じるしかないというのは、非常に傲慢な和解勧試で、このようなかたちで笑顔での和解が実現するはずがありません。

弁護士の中でも人証調べ前に「裁判官が・・と考えているから、この内容で早く和解した方が良い」と裁判所を引き合いに出して強引に和解を勧める人がいますが、業務としての和解成立のことしか考えておらず、当事者の真の気持ちを全く考えていない暴挙だともいえると思います。

実務も当事者の気持ちも非常に変動性のあるもので、応用をきかせないといけないと思います。

それをわかっていない上記のような裁判官や弁護士にはならないよう、当事者が真に納得し笑顔で紛争を解決できるようがんばりたいと思います。

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