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2007年3月 2日 (金曜日)

不審な預かり物にご注意を!

福岡地裁で裁判官に20万円を渡そうとして、元原告の女性が贈賄容疑で逮捕されたそうです。

幸いにも事務官が不審に思って中身を確認したため大事には至りませんでしたが、書記官や事務官がついうっかり受領して裁判官に渡していたらどうなっていたことやら。

我々弁護士の立場から見れば、ごく一部の極限事案を除き、判決理由の構造を考えれば、裁判官の主観一つで結論が逆転するということはまずあり得ず、そんなところに無駄金を投じるくらいならより有能な弁護士を探すなり、慈善団体に寄附するなりすれば良いのに、と思います。

しかし、この業界、ついうっかりとんでもないものを預かってしまう危険は常に近くに存在します。

それゆえ、弁護士外出中のアポなしの預かり物は一切しないという事務所も非常に多いです。

私の勤務する事務所は、弁護士の外出が非常に多く、取扱業務も非常に多いため、預かり物も送付された書面もとりあえず受領証を出して、弁護士には事後報告というかたちが多いですが、時々これで大丈夫か?と不安に思います。

金銭をもらってはいけない相手が自分のいない時に来られて、「先生に渡してください」と封筒を差し出し、事情を知らない事務員がこれを受領して私の机上に置く、これで私の知らぬ間に問題行為が完成してしまいます。

もちろん、速やかに対応すれば処罰などはないと思いますが、預かり物に特に注意を払う必要があるのはこの仕事の大きな特徴です。

それにしても、いくつか弁護士事務所を見てきた私としては、弁護士の机は雑然としているのが当然のような印象があります。

しかし、正式に預かった書類を紛失することこそ、最も回避すべき事だと思います。

不在時の預かり物への対応を講じるより、まずは自分の記録管理体制を整える方が大事であると感じます。

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コメント

はじめまして。初めてコメントさせていただきます。
ご多忙であるにもかかわらず、頻繁に更新されているこのブログは、民事ウォッチャーである私にとっても随分参考になっています。

アポなしの準備書面の提出は私もしょっちゅうしていますが、先生によっては、そのような危険を憂慮される方もいらっしゃるんですね。(お立場上当然なのかもしれません。)
うちのセンセイの迷惑にならないよう私も少し慎みましょう。

投稿: 民事ウォッチャー | 2007年3月 3日 (土曜日) 20時32分

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