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2007年1月14日 (日曜日)

プロの雇用契約

少子化の影響か、新卒採用は被用者側の売り手市場となり、大学生は、努力次第でかなり自分の希望に近い企業に就職することができそうです。

そうなると、一旦就職しても、後に、もうこの職場で会得できる必要なスキルは学んだ、とか、上司とウマがあわない、という理由で転職することも容易いなりそうです。

私が修習生のときの2回試験の教養科目で、一つの職業をまっとうすることについての現代的な認識について論ぜよ、という問題があったような気がしましたが(筆者はこの問題を選択していないのでうろ覚え)、就職先が少なくて転職できなかった時代とは異なり、近時は、転職あたりまえの時代になってきたようです。

もちろん、転職はそれに伴う能力あってのものですし、一定の能力を持つ人の自由な人生決定権の一環をなすものといえそうです。

ところで、ある職業が高度の能力を有する特殊なものである場合、今度は転職はなかなか困難になるようです。

久保が横浜M退団

中村(紀)がオリックス退団

など、キャンプ開始を目前にしたこの時期にプロスポーツ選手の契約問題が未だに新聞紙上をにぎわせています。

久保選手は他球団への移籍を希望していましたが、なかなかチームの了承を得られず話が長引き、中村選手は選手も球団も契約続行を前提に話をしたかったが高騰しすぎた年俸の減額幅について話がまとまらず、この時期に退団となったようです。

プロの仕事の雇用契約はその職務の専門性から、極めて排他的・閉鎖的な社会となる反面、職務成功のために高度の要求がなされます。

その結果、狭い社会で競業避止が必至な状況に陥るため、転職が困難になるというのが最も大きい理由だと思います。

弁護士業界は狭く・専門的な社会ですが、転職が比較的自由に今はなされているようです。

しかし、近時司法試験合格者の増加により、弁護士業も簡単には生計がたたなくなると予測されていますし、簡単になった司法試験を合格したというだけでは、法曹としてやっていく資質・能力を十分に備えていないと疑われる修習生も増えてきたといわれています。

そうした中で今後は弁護士事務所同志で、仕事や優秀なイソ弁を争奪戦になるという可能性になります。

優秀なイソ弁の移籍が容易に容認されなかったり、複数の事務所から内定をもらった修習生の処遇について諍いが起きたり、イソ弁の移籍に際して顧問先までついていって訴訟になったり、そういう時代がひょっとしたら来るのかもしれません。

プロが仕事をするにも色々と難しい問題があるものです。

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