« とうとう弁護士まで | トップページ | 判例を変えられるのは最高裁 »

2006年10月11日 (水曜日)

また弁護士か・・

とある弁護士が、金融機関より依頼者の紹介を受けたとして、任意同行中のようです。

この事件、今は一弁護士の不祥事としてしか捉えられないかもしれませんが、近未来の弁護士業界に警鐘を鳴らすものかもしれません。

難関と言われる司法試験を合格できる人数は、国民全体に比して微々たるもので、ほとんどの法律事務所は悠々黒字経営、むしろ仕事が多すぎてたまらないという贅沢な悩みをかかえているのがこれまでの現状でした。

こんななかで、依頼者に対する法的サービスが疎かになりがちという指摘があり、過疎地域への弁護士輩出も含め、弁護士大増員時代を迎えることになりました。

しかし、制度改革とは裏腹に、新人弁護士は無理にでも都会で就職したがり、独立弁護士も都会に事務所をかまえたがります。

その結果、地方の弁護士は中々増えず、都会の弁護士はあふれかえるという状況が形成されつつあります。

地方なら受けてを探すべき国選弁護や法律扶助案件、法律相談担当が都会では争奪戦になりつつあるのが現状です。

そんななか、勉強や仕事ばかりして人脈の乏しい弁護士が顧客確保のために非弁団体等から依頼者の紹介を受けるケースは今後増えていくと思います。

地方の弁護士は不足状態が継続し、都市の弁護士業界は治安が悪化ということになれば踏んだり蹴ったりの結果となります。

自然淘汰の発動が良い循環を生む結果となることを祈るばかりですが、弁護士は既得特権に溺れず、日々自己研鑽に励み、自然と顧客についてくる弁護士を目指すべしという警鐘がはっきりと聞こえてきた事件だと思います。

|

« とうとう弁護士まで | トップページ | 判例を変えられるのは最高裁 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: また弁護士か・・:

« とうとう弁護士まで | トップページ | 判例を変えられるのは最高裁 »