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2006年10月 6日 (金曜日)

即決裁判はじまる

この10月より開始された即決裁判の申立がはじまりました。

従前では、裁判例に照らして執行猶予確実な事件であっても、裁判所がいったん記録を精査して判決をすることとなっており、弁護人の都合がつかない場合などには、被告人は結審後相当期間勾留状態が続くこととなり、弁護人にとっても判決を聞くためだけに裁判所に行かなければならないという負担がありました。

裁判所においてもこの不都合には配慮していたようで、結論を出すのに時間がかからない事件についてはできる限り近い開廷日から期日を入れようとしていました。

今回の制度はこの判決までの期間を極限まで短縮しようとするもので、裁判実務の流れからすれば当然の方向性です。

しかし、刑事裁判は判決内容さえ良ければ全て良しというのではありません。

手続の公正や記録の精査による被告人に最適な刑の選択は決して疎かにされてはなりません。

これらの重要事項を形骸化させることなく刑事裁判を充実させられるかどうかは、まずは裁判官の能力にかかってきそうです。

弁護人としても、被告人の反省をできる限りわかりやすいかたちで裁判所に提出するなど、様々なかたちで貢献していかなくてはならないと思います。

公判前整理手続の開始やこれからの裁判員制度の開始についてもそうですが、法曹全体として刑事手続の理解を深め、よりよい制度運用にむけて尽力していかなければならないと感じます。

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