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2006年8月31日 (木曜日)

体重差50キロの人同志で柔道の練習をさせたら過失責任

体重70キロの生徒と体重120キロの生徒が柔道の練習を行い、前者が死亡した事件で、対戦相手を限定しなかった教師の過失責任が認められました。

体重70キロの生徒がどのような体格だったかわかりませんが、私が73キロでそれほどひょろひょろガリガリでないことから推測すると、特にひ弱な生徒ではなかったのではないかと推測されます。

過失責任は結果の発生が予見できる場合に、それを回避する措置を講じろという責任で、確かに120キロの生徒は巨漢で強そうですが、特段ひ弱ではなかった生徒を保護しろというのは、以上の事実だけからはやや酷な感じがします。

今回、過失責任が認定されたのはこれにいくつかの事情がつみかさなった結果だと思います。

おそらく田舎の部員数の少ない柔道部だと練習相手を調整などといってられませんので過失責任は認められなかったと思います(回避可能性の欠如)。

次に、120キロの生徒は相手にのしかかる癖があたようで、体格差のある相手だと重大な結果が発生する可能性が否定できないという点が斟酌されたようです(結果発生の予見可能性)

過失責任がきわどい判決になることは再三記事にしてきましたが、判決を聞く当事者も、判決を書く裁判官も、判決を受けて対応を迫られる自治体やその他の団体も、大変だと思います。

事故の存在は偶然のめぐりあわせだと思いますので、完全に防ぐことはできないかもしれませんが、できる限り悲惨な事故が発生しないよう日頃から努め、できる限り偶然不幸せになる人が減ることを心より祈ります。

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