« 萌え の経済効果 そして 社会効果 | トップページ | イタリア優勝 »

2006年7月 9日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~ものはいいいよう、そしてタイミング~

イタリアvsフランスはイタリア!

当初から予想していたことがあたれば、調子にのってTOTOに金を投資しそうで怖いです。

交渉においてもコミュニケーションにおいても、言葉は必須ですが、今日の行列のできる法律相談所は、言葉のかたちとタイミングを考えさせられる事件でした。

・落とし穴

公然と手切れ金を渡されて別れを告げられた女性が、男を侮辱罪で訴えられるか

正直、私はこれを書く際、事案がどんなものだったか忘れていました。

それだけ、この事件は「相手の社会的評価を下げる発言をしていないかた構成要件該当性なし」で簡単にスルーしたものでした。

単純に「金を渡した」「別れを告げた」だけでは、女性の社会的評価を下げるとはいいませんので、侮辱罪には該当しえません。

しかし、抵抗する女性に対し、「あれが悪い」「これが悪い」とあれこれ攻め込むと侮辱罪に該当しえます。

別れ話は会って話しをするのがマナーですが、公の場で別れ話をして、相手の抵抗をかわすために発した言葉が侮辱たりうるには皮肉なことです。

・事案1

妻が夫の不倫相手に「馬鹿っぽい女」「下品な女」とののしったら侮辱罪になるか。

落とし穴と異なり、侮辱罪の構成要件には該当しそうです。

これに対し、北村弁護士は故意阻却を、橋下弁護士は違法性阻却を主張しますが、いずれも法律的には難しいと思われ、裁判になれば有罪は免れない感じがします。

もっとも、侮辱罪は刑法犯の中でも最も軽い犯罪の一つであり、被害者も加害者もどっちもどっちという感じの否めない事案ですので、まず起訴猶予となると思われます。

そういう意味で、有罪となる確率は低いと思います。

・事案2

父親の葬式の日に不倫と離婚を告げられた妻は、慰謝料の増額を請求できるか。

周辺事情はぬきにして考えると、不倫をして離婚に至ったということで、数百万円の慰謝料請求権は発生します。

これが、申し出の時期で増減されるかという問題ですが、これは人によって捉えようが異なるでしょう。

葬式の当日に、さらにとどめを指すなんてことはとんでもない、とも言い得ますし、悲しいことは一度にあったほうが立ち直るのも、一度でいいという考えもあります。

そういうわけで、この裁判はいかに偏屈な裁判官を納得させる説得的な主張書面が出されるかにかかっていそうですが、一般的に考えて、前者を支持する人が多いと思いますので、慰謝料は若干ではありますが、上乗せされるのではないかと思います。

言葉は凶器なので、そのかたちや発するタイミングには常に注意を払う必要があることを再認識させる番組でした。

|

« 萌え の経済効果 そして 社会効果 | トップページ | イタリア優勝 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今日の行列のできる法律相談所~ものはいいいよう、そしてタイミング~:

« 萌え の経済効果 そして 社会効果 | トップページ | イタリア優勝 »