2024年2月27日 (火曜日)

翻訳は訳される言語ではなく訳した後の言語の表現力を磨く作業

少し前に、知り合いの翻訳作業を手伝いました。私は弁理士として英文特許明細書の翻訳も何件もこなしたことがあり、翻訳の大事さはよくわかっています。
翻訳、例えば英文の和訳を通じていつも考えさせるのは、翻訳される言語ではなく、翻訳した後の言語の難しさです。
英文和訳の場合、私は逐一日本語にしなくとも英文を読んでおおよその内容は理解できます。ですので、私が理解する限りでは和訳は不要です。
ここで、和訳するとなると、訳した後の日本語の選択が大変難しい事に気づきます。翻訳ソフトに放り込めばもっともらしい訳は移動的に出てくるのですが、その訳文に違和感を見つけ、より適切な語句をあてがうのが翻訳の仕事です。
こうして、読み手に誤解を与えない表現や言い回しが何か必死で考えることで、日本語の表現力が磨かれていることが意外な発見でした。
翻訳は、訳す言語を理解していなければできませんが、より高い理解を要するのは訳した後の言語の方だということ。そのうちAIがほぼ完ぺきに処理するのでしょうが、それまでは我々人間の国語力が高い水準で要求されるのだと思います。

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2024年2月26日 (月曜日)

特定分野だけの専門家になりたい?

弁護士業は特に専門特化の傾向が強いです。大手法律事務所では若手弁護士には基本、少ない分野に絞った案件を集中して担当させますし、独立開業する弁護士も専門分野を絞ってアピールします。
私はこうした「1つの分野しかできない」弁護士になろうという気持ちは一度も持ったことがありません。弁護士業界の競争戦略上、それがベストであることはわかっていますが、全く希望せず、真逆の戦略を採り続けています。
顧客に何か頼まれて特定の分野しかできないからできない、と断るのは嫌じゃないのでしょうか。私は「努力すればなんでもできる」と信じ切っているので、頼まれたことはすべてこなしたいとどうしても思ってしまいます。
もちろん、専門特化は早く一人前になるためのセオリーで、1つ目の専門分野を構築した後、2つ目、3つ目を目指す人はいますが、1つの分野に特化する理由は効率性や管理の都合にあるため、効率性を落として、すなわち収入を落としてまで新しい専門分野を構築しようとする人は限定されます。
ジェネラリストを目指すことは、得か損かといえばはっきり損なのですが、キャリアプランは損得で決めるものではないでしょう。ここ10年、努力の割に収入は少ない損した状況が続いていますが、それでも私は自分のキャリアプランを修正したいとは一度も思ったことがありません。

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2024年2月25日 (日曜日)

AIガイドの活用法と課題

コールセンターやメールでのQ&Aなど、人とのやりとりの取捨選択にAIがどんどん活用されています。
現状では、AIが、「やりとりリスト」の中から最も顧客の要望に近いものを選ぶスタイルが多く、人が勘と経験で行うよりも早く正確なやりとりが実現されています。これによりオペレーションの効率化は間違いなく進みました。
ですが所詮、「リスト」から選んでくるだけの作業で、気の利いたやりとりはまだまだAIには不可能です。
将来的にはAIがここも可能になりそうではありますが、当面は人の活躍領域であり続けるでしょう。
では人が対応するとして、活動をマニュアルに落とし込んではAIの下位互換の活動しかできないでしょう。マニュアルとは逆で、自分でしっかり考えることが大事です。
コールセンターや企業のQ&A担当はマニュアル業務のように考えがちですが、マニュアル業務は機械が行って、人は創造的な仕事をしなければならないというのが現状です。こうした業務を柔軟にこなせる人材は非常に貴重になってくるのかと思います。

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2024年2月24日 (土曜日)

昭和を守り切ろうとする老害を排除せよ

しどろもどろの会見をして、新証拠を提出され次第、少しずつ答弁を変えていく。そんな政治家の話題が連日報道されています。こうした政治家、「昭和から抜け出せない」のではなく、「昭和を守り切りたい」と考えています。違いは、前者は周囲の誘導や説得で改善可能ですが、後者はどうにもならないという点です。
ハラスメント体質の企業も、何か「ウケること」をやって組織を変えようとしているのではなく、旧来の組織を変えないために必死になっています。
こうした昭和の「古き悪しき」体質は、中長期的にリスクでしかなく早期に改善すべきですし、改善することで組織のポテンシャルを劇的に引き出せるかもしれないのですが、昭和を守り切ろうとする意識だから変化する見込みはほぼありません。
相次ぐ政治家の不祥事、岸田首相自身は変革の必要性を理解していると思うのですが、それができないのは党内調整力がないからでしょう。
昭和から抜け出せない、という人には優しく手を差し伸べるべきです。しかし、変化を元から求めない層んは早めに見切りをつけて退場を促すのが賢明です。

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2024年2月23日 (金曜日)

情報の選別のコツ。いかに不要な情報の排除の手間を省くか

京都大学でのスケジュールが落ち着き、土曜日と平日の夜はしっかり読書するように心がけています。
読書の対象は、DXやSDGs、生成AIなど、これからますます重要性を増すものを中心に、法律や会計に絡んだものを選んでいます。
本を読む前に、ネット情報を当たる方が効率が良さそうなのですが、ネット情報は溢れすぎていて、自分の有益な情報を拾い出すだけでも大変です。
例えば、ここでも伊東選手のニュースに対する記事を書きましたが、その閲覧履歴だけで、見るに堪えない猥褻系事件のニュースが大量に紹介されてうんざりします。
芸能ネタは私にはほとんど有益でないのであまり読みたくないのですが、スポーツニュースを読むと勝手にどんどん紹介されてしまいます。
こうした情報選別の手間を減らすために、真面目な活動用のPCでは必要なニュースだけ読み、cookie設定も徹底する。スポーツニュース等はスマホだけで見ると言うメリハリが大切です。
このネット時代に本を読むのは非効率だと考えた時期もありますが、実はネット情報の選別の方が非効率で、書籍で落ち着いて体系的に知識を深めることが有用だと感じる今日この頃。
特に寝る前は、快眠確保のためにデジタルを遠ざける意味でも本を重宝しています。

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2024年2月22日 (木曜日)

佐々木選手のスタンフォード大進学を批判する人間は一流を語る資格がない

佐々木選手が日本のプロ・大学に行かずにいきなりアメリカへ、それも超一流のスタンフォード大に進学することについて批判の声が小さくないようです。
その内容は、「勉強できるのか?」「何で名門なのか?」と、何か特別な推薦を経て名門にねじこんでもらえたのではないかと疑う傾向があるようです。
これは随分視野の狭い意見で、確かにスタンフォード大はそう簡単に入れませんが、名門校である以上、一流を見抜く目も確かで、日本の私立の入試のように根回しで何とかなる試験ではありません。
大谷選手が超一流であることは、もはや異論はほぼありませんがそれでも大谷選手が一流であり続けるための努力を批判する人は一定割合います。今回の佐々木選手に対する批判も根は同じで、「同じ人間であるはずなのに」という妬みが大きいように感じられます。
そうすると、こうした意見は全く聞くに値しません。おそらく大谷選手や佐々木選手のもとには多くの自称コンサルタントが様々な提案をしているものと思われますが、そうした意見に惑わされずに最善を選び続けられている彼らは間違いなく一流ですし、これに異論を唱える自称コンサルタントは間違いなく二流以下です。
要は一流を語る資格のない人達の話で、そうした意見をきちんと二流以下だと見極めてスルーする力も一流には必要だということがよくわかります。

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2024年2月21日 (水曜日)

アルコールをとりすぎないための生活上の工夫

厚生労働省がアルコールの過剰摂取を防止するためにガイドラインを出しました。これによると、1日の飲酒の上限は男性で缶ビール2本程度、1週間の上限は10本程度となります。
これにより、事業活動の方針を大きく返還せざるをえなくなるのがいわゆる「ストロング系」。9%のアルコールは1本で1日の上限量に達してしまい5本も飲むと1週間の上限を超え、様々な健康リスクが生じるという警告が政府から出されたためです。
ではお酒が好きな人は、我々は生活習慣をどう変えればよいかという点ですが、まずストロング系はもうやめましょう。「酒は百薬の長」と言いますが、それはほどほどに飲む酒を指し、ほどほどではないストロング系はもう毒同然の扱いで社会から消え去りそうです。
もう1つ社会から消え去りそうなのが同一メンバーでの二次会。食事を摂りながらの飲酒はまだダメージは少ない反面でストレートの飲酒は大変危険です。同じメンバーで二次会に行っても話す内容はほぼ同じですし、時間も費用ももったいないので、どんどん敬遠する人が増えそうです。
ドカ飲みしなければ平日は飲んでも良いというわけではありません。平日の上限も低く、休肝日を設けるべきだと言われています。これについては、飲酒以外の予定を先に入れてしまうことで、他にやることがないから飲酒、という習慣を無くすべきだと思います。
アルコールは意識的に制限する必要があります。そのために精神的に負担感の少ない工夫を凝らしていくことが大事です。

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2024年2月20日 (火曜日)

人もスキルも「定着」が大事。そのために適切に使おう

人手不足と言われても人を募集すればそれなりの人数は集まる世の中。大事なのは必要な人材を定着させる仕組みです。
スキルも一緒で新しいことを学ぶのは大変ですが、これを定着させないとただの働き損のくたびれ儲けです。
要は両者とも定着させることが大事で、そのためには適切な使用機会を確保することが重要です。
人材を報酬だけでつなぎとめるのは困難で、個々人のキャリアプランを考慮して適切な仕事の機会を与えることが長く人材を定着させるセリーです。
スキルも、例えば英会話であれば外国人と話す機会を確保しなければすぐに失われてしまいます。
我々は人もスキルも、努力によって獲得することには長けています。しかし定着させる意識が低いためどうしても損してしまいがちです。
その大切な人材、大切なスキルを定着・維持するためにどのような機会を確保すべきなのか、を意識することはいくらやりすぎても困ることはないでしょう。

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2024年2月19日 (月曜日)

久保建英選手に見るコンピテンシー評価の重要性と活動上の応用

レアル・ソシエダの久保健英選手は、スペインリーグで、開幕時の好調が止まり、得点も止まってしまいましたが、評価は毎試合上々です。
スペインでは成果を出せないアタッカーにはさぞかし厳しい評価となるのかと思いきや、毎試合ウェブニュース上は好評価されています。
その要因は何なのかというと、1つは久保選手は圧倒的なドリブルで膠着状態を打破できること。もう1つはスペイン語に堪能で周囲とコミュニケーションをとって現場対応ができることだと考えられます。
例えば企業で、成績評価のKPIとして「売上」を選択した場合、売上に貢献できない社員は酷評されます。売上自体が運にも大きく左右される要素であるにも関わらず。
サッカーのアタッカーも同様でゴールばかりを評価対象とすると、ゴールにつながらない活動がほぼ評価対象から外れてしまいます。そうすると、こうしたゴールの可能性を上げる活動を誰もしなくなっています。
久保選手は自身はゴールに飢えているものの、決して自身がゴールをあげることにこだわっておらず、試合の流れの中で周囲とコミュニケーションを取り、自身が違いを生み出してゴールのチャンスを大きく広げていることが評価対象となっているわけです。
これは「コンピテンシー評価」と呼ばれ、成果そのものではなく成果をあげるためのプロセス改善等に尽力した人を高く評価する方式。日本でも近視眼的な評価に留まらず、1歩進んだ評価が進んでほしいと思います。

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2024年2月18日 (日曜日)

サブスク=自由解約できる、ではない

軽く運動するつもりで加入したジムのはずが、退会時に多額の違約金を請求された、というトラブルが増えているようです。
背景にはサブスクの広まりがあります。期間限定で契約し、いつでも自由解約できる契約体系が定着してきたことで、安易に「いつでも解約できる」と軽く契約してしまう消費者が増えているようです。これは、事業者の「思うツボ」です。
「無料」「解約自由」と謳っていても、本当に負担がゼロであったり、いつでも解約できる契約はおとんどありません。これは、損になる契約を提供するはずがない、という観点から冷静に考えれば一目瞭然です。
ジムは、とにかく「運動してみたい」という層を取り込みたいため、加入当初数か月は無料で始められますが、無料期間だけでただ乗りされると商売になりません。そのため、有料契約移行後数か月は解約不可であったり、違約金が発生する契約に「必ず」なっています。
他の業種でも、本当に無料の試供品は限られていて、無料を謳っていても一定期間にわたって実質有料となる契約が一般的です。こうした契約はきちんと説明していれば法律違反ではありません。
要は、本当に無料の契約などなく、契約内容をしっかりと確認すべきということ。これを見ると、いつ解約すると損か得かわかり、うまくこれを活用する戦術も見えてきます。
サブスク契約は大変複雑なので、弁護士のブログですべてを解説することは難しいのが現状です。面倒でも契約内容にしっかり目を通して、得する戦術策定を試みるのが最善手だと思います。

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